【2021年版】札幌Uターン移住3年で感じる良いこと・微妙なこと。

人口約200万人の地方都市、札幌。

マイクロソフト元社長、成毛眞さんの出身地でもあります。

「地方に縁がないと、わざわざ地方なんて住もうと思わなくない?」と、東京に住んでいた頃はよく言われたものでした。

2019年4月から始まった札幌Uターン移住も3年目に突入。

 

夏と言えば比較的涼しい、冬と言えば雪ばっかり。

 

そんな札幌から、「絶対わたしは出るんだ…!そしていつかは帰ってくるんだ…!」と思って東京に出て、やりたいことを存分にやって、それなりに数多くの経験をしてから地元に戻ると、ずっと一つの街に住んでいるのとは別の見方で自分の生まれ育った場所を見つめることができるんですよね。

今回は、東京生活8年弱を経てから札幌にUターンしてきた複業シンガーソングライターのわたしが、改めて「札幌Uターン移住ってどうよ?」についてまとめます。

 

もともと北海道にご縁がある方々はもちろん、北海道が好き、札幌に住んでみたい、地方暮らしをしたいけどそこそこ都市が良いんだよなぁと思っている方は是非参考にしてみてください!

 

そもそもなぜUターン移住したの?

Uターン移住とは、一度生まれ育った故郷を出て都会に出てから、再び生まれ育った故郷に移住することです。

Uターン・Iターン・Jターンの違いはこちら

わたしは大学を卒業するまで札幌で生まれ育って、就職と共に上京しましたが、当時以下の理由でUターン移住を決めました。

 

<Uターン移住した理由>

  • もともと、将来は何か地元に役立つ仕事をしたいと思っていた
  • 当時BIG4系コンサル企業で働いており、ある程度満足できるまで仕事をやり切った
  • 仕事の性質踏まえると、転職してもそこまで年収が激減しなさそうだった
  • 並行してフリーでシンガーソングライター活動しており、激務だと両立が厳しかった
  • 加えてライター業をやっていたので、最低限の収入があった
  • 仮に思うような転職ができなくても、ライター業と音楽収入を合わせればとりあえず最低限の生活ができそうだった
  • 音楽を作る環境整備のためには、広い部屋が良かった
  • 父親が病気で他界してしまい、家族が心配になった
  • 自分自身、栄養失調やストレスのせいで低体重になり、なおかつ病気しがちだった
  • 年々アトピーがひどくなり、花粉症になりかけていた
  • 独身身軽なフリーダム!

 

簡単に言えば、ずっと東京にいる必要が特になかったのと、健康を重視した、というところでしょうか。

 

わたしの場合は、実際にUターン移住をする前に、札幌移住計画のイベントに参加したり、お試しで転職活動してどれくらいの年収提示になるか調べたりしていました。

事前に調べておくのはとても大切ですね…!

 

 

札幌Uターン移住をして良かったこと

大きく分けて、3つ(生活・仕事・交友関係)に分けて書こうと思います。

【生活面】良かったこと

一番良いのは、空気がきれいなことでしょうか?鼻が痛くならない。

 

地方都市のメリットとして、ガチ田舎移住より便利なことが挙げられます。

少なくとも、札幌だと中心部は車がなくても生活できます。

衣食住でまとめると、

衣:札幌駅で大抵手に入ります&東京にしかないお店は通販で購入でOK

食:外食でもおいしいごはんが多い

住:家賃は半分以下~半分くらいになる

 

人によって「食」は気にしないけれど「住」は気にする、などがあると思います。

札幌の場合は、コンパクトにコスパの良い生活ができて、電車も混んでいないです。

 

特に今のコロナ情勢だと、人が少ないことにありがたみを感じる毎日です…。

個人的には、大好きなスープカレーをすぐに食べられる環境が嬉しいです。

 

あとは、アレルギー持ちの人にも札幌の空気環境は良いと思います。

わたしはもともとアトピー持ちなのですが、加えて、東京に住んでいるうちに花粉症になりそうだったのですが、今はなっていません。

 

生活コストについても、かなり下がりました。

なによりも、時間に余裕ができてストレスが溜まらなくなったので、無駄なお金を使わなくなりました。

東京で生活していたときは、家賃や食費がどうしても高くなっていたのですが、今はコロナのせいで毎日フルリモートワークなこともあり、3食自炊で生きています。

 

これからの時代、固定費は高くしない方が変化にも強くなれるので、生きやすいですよね。

だからミニマリストが流行るのかもしれませんが。

【体験談】ゆるくミニマリストを取り入れたら生活の質が爆上がりした話。

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やっていることが変わったり、これからライフイベントでいろんなことがあるかもしれないですが、良いお金の使い方をしたいところ。

札幌は四季がはっきりしているのも好きですね。

QOLは上がるの間違いなし。

新型コロナウイルスの感染しかり、巨大地震しかり、過度に人が密集している場所に住むのって、いろんなリスクがあります。

地方都市は東京ほど人がいないので、ソーシャルディスタンスも取りやすいです。

品川駅みたいな満員電車後の通勤移動もありません。

今後のリスクヘッジという意味でも、生きるための選択肢の一つになるのでは。

【仕事面】良かったこと

わたしの仕事は大きく分けて、個人事業主の仕事と、会社員としての仕事と2種類あります。

コロナ前は演奏で謝礼を頂いたり、ワークショップで謝礼を頂いたりといった、対面での音楽のお仕事と、Webライターの2軸を個人事業主の仕事としてお受けしていました。

 

コロナ後は、シンガーソングライター活動がリアル中心で、あまり仕事ができなくなってしまったので、現在はライター業とキャリアコンサルタント業が個人事業主としてのメイン業になっています。

 

厳しい状況ではありますが、前を向いて生きていくしかないですね!

音楽を届けることはやめないです。

丸の内を去ることを決めたときに作った曲もあるので、良かったら聴いてみてください↓

 

 

次に会社員としての仕事について。

こちらの方が興味のある人多数ですよね、きっと。

札幌の企業数はざっくりどれくらいなのか、以前転職エージェントの方に聞いてみたところ、ざっくり品川程度だそうです。

東京にいるorいた方はわかるかも?

 

とにかく、札幌は仕事がないというのは幻想で、探せばあります。

ただ、札幌に本社がある企業は、規模が大きくなかったり、求人募集が下手な印象があります。

転職エージェントを利用するにしても、大手の場合はある程度お金のある企業じゃないと掲載料が払えないので、企業数が少なく見えたり、業種が偏っているように見える可能性があります。

 

なので、おすすめできるのは以下の方法です。

  • 地域密着型の転職エージェントを使う
  • 先にUターン移住している人に紹介してもらう
  • 東京の企業の仕事をフルリモートで行う
  • 思い切ってフリーランスになるか起業する

 

年収が下がりにくいのは3つ目かもしれません。自分が働いている企業で許されるなら、とりあえず3つ目で良いのではと思います。

あとは、今はSNSで採用活動する企業も増えているので、Twitterなどで興味のある企業のアカウントを探してみるのも良いと思いますよ!

 

ちなみにわたしは1つ目の地域密着エージェント経由で、今の会社を紹介してもらいました。

自分の条件を提示したら、該当する企業が1社しかなくて、ここが難しかったらフリーランスになろうと思っていました。

働き方についてはいろいろ本もあるので、わたしも読んだ本を貼っておきます。

【交友関係】良かったこと

良かったことは、同じ札幌Uターン移住の知り合いとつながれることですね。

友だちではないですが、家族と近くで暮らせることも安心材料になります。

なんとなく、札幌にずっと住んでいる人はおおらかで細かいことを気にしない人が多い気がします。

なので、マイペースに生きやすいかも。

 

ただ、交友関係は自分で広げないと広がらないです…!

こればっかりは、リアルの価値が勝りますね…

 

 

正直微妙なこと、がっかりなこと

いくら良いところを挙げても、良くないことも知りたいですよね。

なので、3つほど書きます。

冬が半年?と思えるくらい寒さが続く

嫌いなわけではないのですが、冬が長すぎるのはつらいです。

11月からだんだん寒くなって、4月頭までは冬で雪が残っています。

雪が溶けたら春だ!と札幌市民(特に女性)は思っているみたいですが、全然無理です。

冬コートの方が良いですし、コートは裏地も必要です。

ブーツも、雪があってもなくても履いて良い靴の一つです!

なぜか札幌の人たちは、雪がない極寒の12月頭と雪が溶けたあとは、いっせいにみんなパンプスやスニーカーになります。

 

わたしは1回試したら足がしもやけになりました…慣れはあると思いますが。

 

寒さはすごいです。最初に北海道を開拓した人は本当にすごい。

数年は体が慣れない可能性があるので、その点は覚悟が必要かも。

 

飛行機以外で他の地域に行きづらい

これは道外に出る場合です。

わたしは、結局生活コストが下がれば、好きに移動できる費用も確保できるでしょ、と思っていました。

 

でも、このコロナ情勢ですべてが変わってしまいました…。

 

ZOOMなど発達しているので、ある程度は問題ないのですが。

 

じゃあ全部リアルじゃなくてオンラインで良いのかというと、やっぱりリアルとオンラインは肌感が伝わりづらい/感じづらいという意味で全然違うし、会いたい人に気軽に会いにいけなくなったという事実はきついです。

「気軽に会う」が制限される社会って、誰も予想していなかったですよね。

 

この状況は、自分の力だけではどうしようもないことが多いので、できることをやるだけですね!

 

気候変動の影響が深刻になってきている

北海道といえば、夏は避暑地!

 

というイメージがあると思いますが、そろそろクーラーがないと厳しくなってきました。

30度を超える日が2週間以上も続くなんて、今まではあり得なかったことです。

 

北海道の家はクーラーがない家が多いので、新築賃貸でもない限りは、大抵自分でつけることになりそうです。

 

ほかにも、春から夏にかけては札幌市内に野生のクマやシカが現れたり、住宅街には普段から巨大なカラスがたくさんいます。

シカはともかく、クマが住宅街を駆け抜けるなんて、全然笑い話になりません。

悪意はないのに、温暖化のせいもあるのか、エサがなくて山から下りて来て、びっくりしながら駆けまわって、結果駆除されるクマもほんとうに気の毒です。でもこわい。

 

気候変動は本当にやばいと思いますね…

いくら経済活性化しても、住む地球がどんどんだめになっていく気が。

自然が近い札幌では感じる瞬間がたくさんあります。

 

ただ、札幌では災害級の豪雨が少なく、台風もよく逸れて温帯低気圧に変わることの方が多いです。そこは多少良いかなと。

 

札幌Uターン移住前のキャリア相談お受けします

いかがでしたか?

地元に戻ることは、あくまで選択肢の一つです。

人生100年くらいで長いので、最初から決めつけずにいろいろな可能性を模索で来たら良いですよね。

わたしのブログでも参考になる点があれば嬉しいです。

 

MIMOGYは、現在国家資格キャリアコンサルタントとしてもご相談をお受けしているので、もし札幌Uターン移住前にキャリアの棚卸をしたい、悩みを整理したい、といったことがあれば、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

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