【北欧旅行レポ】エストニア・フィンランド首都街歩き(ヘルシンキ編)

エストニアとフィンランドは近いという話をこのレポの最初でご紹介しました。

この記事では、3日目以降のヘルシンキ旅のレポをお送りします。

エストニアの首都タリンから、フィンランドの首都ヘルシンキまでは船でだいたい3時間程度。ショッピングモールのような船内でゆっくりしながら、おだやかなバルト海を移動して着いたヘルシンキ。

果たしてどんな体験ができるのか…!?

 

泊まったホテルは「オリジナル ソコス ホテル プレジデンティ」

港からはバスで移動し、ホテルに到着。宿泊したのは「オリジナル ソコス ホテル プレジデンティ」で、ホテルの隣にはノルディスさんという日本人とフィンランド人のご夫婦で経営しているお土産屋さんがありました。

ショッピングセンターのすぐ近くのホテルなので、水やちょっとしたお土産、現地の食べ物お試し買いなどにもとても便利。

 

部屋の装飾が階によって違うようで、わたしが泊まった部屋は森のような壁紙でした。
バスタブありでしたが、浅いのでほとんど寝て入りました。
ホテルは、空調ともともとの気候で日本の数倍は乾燥するので、女性の方は特に保湿に気を付けてください!
わたしは旅行中はおしゃれを捨てて現地で洗濯するので、毎日靴下とか干してました。
すぐ乾きます。

ホテルに到着した日は夕方だったので、夕食をホテルで食べました。

だいたいサラダに加えて、何かのじゃがいも副菜にメインのお肉か魚が出てくる、というのが、こちらの地域のスタンダードのようでした。

 

夕飯のサラダ
サーモンとポテトがメイン料理

サーモンがよく獲れる国なので、白ワインとともにサーモンを食しました!

思ったより脂っぽくなく、さっぱり系が好きなわたしですが、おいしく食べられました。

朝ごはんの写真はないのですが、ブッフェ形式で自分でハムなど選んでサンドイッチを作って食べたりできます。

フルーツが食べ放題なのがありがたい。ベリーを載せてヨーグルトを毎日食べていました。

健康的なホテルごはん!

 

定番観光スポットの中で特に行くべきなのが図書館「Oodi」

翌日は高速徒歩で定番スポットをたくさんめぐりましたが、特にわたしが気に入ったのは、やっぱり図書館です。

ここは、本に興味がなくても、ぜひぜひ行ってみることをおすすめします。

ヘルシンキ中央図書館「オーディ(Oodi)」は、先進的な建築と温かい木材の組み合わせが印象的でした。

この図書館は、「リビングのような場所」がコンセプトで、誰もが自由に読書を楽しむことができるだけでなく、勉強や仕事、クリエイティブなプロジェクトにも利用できる設備が整っています。

置いてあるインテリアがとてもおしゃれで、北欧のおうちのリビングってこんな感じなのかな?と思えるような空間でした。

テーマはリビング

とてもおしゃれな椅子があり、座ったらもう立ち上がりたくない!と思ってしまうような座り心地。

気分は最高だった

図書館内には、書籍だけでなく、最新のテクノロジーを駆使した設備が充実しており、3Dプリンターや音楽制作スタジオ、ミーティングルームやキッチンスペースまでありました。

oodi_3Dプリンタ
3Dプリンタも使える

この図書館は、市民が自分のアイデアを形にし、新しい知識を身につけるための場所として設計されているとのこと。
市民はワークショップやアンケートを通じて、自分たちが図書館に求める機能やサービスについて意見を伝える機会が用意されて、その意見がふんだんに反映された設計になっています。

例えば、多くの市民が「本を読むだけでなく、仕事をしたり、クリエイティブな活動に利用できる場所が欲しい」という意見など。

アンケートの回答結果が、この螺旋階段に書かれていました。

Oodi

わたしは、公用語であるフィンランド語もスウェーデン語も読めないので本は今回読みませんでしたが、勉強している学生さんや地域の人々がそれぞれの時間を静かに満喫していました。

楽器の練習をしている人もいました。

こんなに素晴らしい環境がほとんど無料で公的に提供されるってすごい。
これなら税金が高くてもいいなと思いました。
経済的なハンデがあっても、さまざまな機会が得られる環境は日本でも必要だなと思います。
まじめな理由で、フィンランドはもう一度行きたい場所になったのでした。

ほかの定番観光スポットを厳選してご紹介

初めて訪れる場所なら、やっぱり一回は見ておきたい!のが定番観光スポットです。
自分が行った場所の中から、3つご紹介します。

定番①ヘルシンキ大聖堂

定番中の定番ですが、行ってよかった。

一度外観だけ見て、そのあとに行ったマーケットの店員さんに「中もきれいだから見たほうがいいわよーおすすめよー」と言われて、最終日にもう一回行ってみた場所でもあります。

青空に白亜の聖堂!美しすぎる!街中にこんなところが。

ヘルシンキ大聖堂は、1830年代に建築家カール・ルードヴィ・エンゲルによって設計。
当初は、フィンランドがロシア帝国の一部であった時代に建てられたため、ニコライ大聖堂と呼ばれていましたが、独立後は現在の名称で親しまれるようになったそう。

建築としては新古典主義といって、装飾が控えめでシンメトリーなのが特徴らしい。若干ギリシャっぽい?
写真は正面かと思いきや、実は正面は左から入ったところだったので、そういうことかーと思いました。

階段を上って、ヘルシンキ市内を一望するのがおすすめ!聖堂の前が元老院広場です。
元老院広場にはアレクサンドル2世の銅像があるのですが、かもめが頭にとまっているのを見ると幸運らしい?
わたしもたまたまですが見れました!

ロシア帝国の皇帝アレクサンドル2世(Alexander II)は、フィンランド大公国(当時、ロシア帝国の一部)の時代に、フィンランドに対して比較的寛容な政策をとったことで知られています。フィンランドの自治権を強化し、現地の文化や言語を尊重する施策を行ったため、フィンランド人からは比較的好意的に受け入れられたそうですよ。

歴史を感じますね…。

中にも入りまして、こんな感じ。

何の曲かわからなかったけど、演奏中でした。

定番②マーケット広場

観光といえばマーケットが必ず定番スポットに挙がりますよね。

フィンランドと言えばベリー!

マーケットでは「ニーハオ」ではなく「こんにちは」と言われました。

見て日本人だってなんとなくわかるそう。ヘルシンキは日本人が多いからかも?

量がけっこう多いので今回は買いませんでしたが、食べ比べしてもいいですね。

トナカイのお肉料理もありました。地元の食材に巡り合うのも楽しい時間です。

外がかなり快晴で、寒いのに日差しがめちゃくちゃ強かったので、サングラスがなく大変でした。次行くときは気を付けよう。

時間があったら少し食べたりしてみたかったな。

定番③テンペリアウキオ教会

ここの教会も定番観光スポットとして親しまれていますが、造りがとても面白かった。

テンペリアウキオ教会は、1969年にティモとトゥオモ・スオマライネン兄弟というフィンランド人建築家によって設計されています。

教会の場所は、ヘルシンキの中心部に位置するテンペリアウキオ広場の地下で、巨大な岩盤を直接利用して建設されています。そのため、別名「岩の教会」とも呼ばれています。

中に入る前に、教会の上のところに登ることができました。

教会のてっぺん

 岩をくり抜いて作られた地下教会として、最初の建築構想から大幅に変わり、予算の兼ね合いもありこういう形に落ち着いたという裏話を聞きました。

教会っぽくない入口から中に入ります。

教会っぽくない入口

中は独創的なデザインと自然素材の調和で圧倒されます。

 

パイプオルガンがありましたが、プロテスタントの教会ということもあって派手さはないものの、やっぱり存在感がすごかった。
オルガンの音って本当に独特で、まるで空とつながるような音がするので、とても興味深い。

天井には、銅で覆われた大きな円形のドームが広がり、柔らかい自然光が教会全体に差し込む設計。

この天井と岩壁の中でパイプオルガン鳴ったら、天然の音響がすごく美しく響きそうだなと思っていたら、やっぱりここは音響の評判が良いらしかった。クラシックのコンサートでもよくつかわれるそう。行った日は何も演奏されていませんでしたが、聴いてみたかった。

ほかにもmarimekkoのアウトレットショップに行ったり、かもめ食堂の撮影場所になったカフェに行ったりもしました。
でも定番の場所の中で印象に残ったのは、大聖堂と教会かなぁ。
その場所でしか感じられない独特の雰囲気を堪能してきました。

アートやデザイン好きなら訪れるべき場所3選

ここからはアートやデザインが好きな方におすすめの場所を紹介します。

ただ見るだけでも楽しい、気に入ったらお買い物もできちゃうような場所を3つ。

 

アラビアデザインミュージアム(Arabia Design Museum)

フィンランドの有名な陶器ブランド「アラビア(Arabia)」の工場で、現在は過去のアラビア製品のコレクションやフィンランドのデザイン史に関する展示を見ることができる場所。

食器のデザインの歴史などを見ることができるのですが、昔の食器もたくさんありました。
壁にお皿が展示されていて、デザインの歴史を解説する場所もあり。

グラスやコップが展示室にたくさんあったりして、みていて面白かったです。

 この建物にはイッタラなど有名なフィンランドのデザインブランドのお店が入っていて、免税もできるので、食器を購入している人もたくさんいました。
食器は割れたら嫌なのでわたしは買いませんでしたが、カトラリーなどを買ってもいいかもしれないです。

こんなにフィンランドはデザインが盛んな街だったのは、実は行くまでほぼ知りませんでした。
知らないことがわかるのも旅の良いところ。

デザイン美術館(Design Museum)

次におすすめするのが、デザイン美術館です。
写真は美術館にあったVR機器ですが、デザインの歴史と今がふんだんに知れる素敵な場所です。

ヘルシンキのデザイン美術館は、1873年に設立され、フィンランド国内外のデザインに関する貴重なコレクションを所蔵しています。
美術館は、ヘルシンキの中心部に位置し、フィンランドのデザイン史を集めた常設展示と、様々なテーマに沿った企画展を開催しています。

常設展示では、フィンランドのデザインの歴史を時系列でたどることができます。
家具などインテリアだけでなく、ハサミなど細かい器具の歴史まで展示されていて。
フィンランドを代表するmarimekkoのデザインに関連する展示も充実。

なんとここで、図書館にあったイスとも再会を果たしました!

昔から今までのデザインの変遷が知れるのは興味深い。
あと展示の仕方がおもしろくて、引き出しを開けた中に展示があったり、箱の中に何か入っていたり、遊び心があるのもよかったです。

フィンランドというお国柄なのか、自然との調和やシンプルで洗練されたものが多かった印象。

アテネウム美術館(Ateneum Art Museum)

最後にご紹介するのがアテネウム美術館です。
この美術館はヘルシンキ中央駅の近くにあるので、街中の観光途中にも訪れやすい場所です。
この美術館は1887年に開館し、フィンランドの国立美術館の一部として運営されています。
美術館の建物自体も歴史的な価値があり、19世紀の新ルネサンス様式を取り入れた美しい外観が特徴。


19世紀から20世紀初頭にかけてのフィンランドの画家たちの作品が豊富で、アートを通じてフィンランドの歴史や文化に触れることができました。 

これは撮影OKだった作品。

モチーフとして森や鳥、妖精などがよく出てきていた気がします。
自然との共生って意味では、北海道とも少し似ているなと思いました。

現代アートも少しあって、そちらもあわせて1時間くらい鑑賞しました。
良い意味で質素というか、きらびやかさがない作品がたくさんあったような。

フィンランド人の美的感覚は、ヨーロッパの西側などとは少し違うということはよくわかりました。おもしろかった。

海外旅行の醍醐味は、いろいろな世界を知れること

久しぶりに海外に行って、やっぱり海外旅行が好きだと実感しました。

日本は今のところ日本人が圧倒的に多くて、多少の違いはあれど「まぁこういうものだよね」みたいな意識が通じ合う一方、異論があっても言いづらいシーンがある。

それを人は同調圧力と呼ぶのかもしれないけど。

いろんな国に行くと、当たり前が当たり前じゃないことがわかるし、知らないことが知れるし、視野が広がって生きやすくなる。

だから旅は良いんだなぁと改めて思った数日でした。

帰りはシナモンロールとコーヒーを空港で食べて、若干の買い物をして帰国しました。
メルボルン留学以来どこにも行っていなかったので、とてもリフレッシュできたし思い出がたくさんできた!

またどこか行きたいなぁ。

レポはほかの記事も公開中なので、あわせて読んでみてくださいね。




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MIMOGY
働くオトナの心に寄り添うシンガーソングライターMIMOGY-ミモギィ-。 大学卒業後就職と共に上京するも、会社員生活の中での激務やストレスでベッドから起き上がれなくなったのをきっかけに音楽の世界へ。 働き世代の実話から書き下ろす歌詞と芯のある歌声が特徴。 人生遊びきる楽しいオトナが増えたら良いなとブログも更新中。