初めての北欧旅行として、GWにエストニア・フィンランドに行ってきました。
旅のスタートは、フィンランドの首都ヘルシンキから日帰りでも行ける街、エストニアの首都タリンです。
今回は街自体が世界遺産のタリン旧市街をひたすら散策したので、いろんな風景や街並みをご紹介します!
旅の準備編は、前の記事で公開しているので、あわせてどうぞ!
【北欧旅行レポ】エストニア・フィンランド首都街歩き(準備編)
【北欧旅行レポ】エストニア・フィンランド首都街歩き(準備編)
バルト三国のひとつ「エストニア」と首都タリンについて
エストニアという国ですが、もしかしたら「歴史の授業でしか聞いたことがない…」という方もいるかも?
エストニアは、バルト海に面した北ヨーロッパの小さな国。
1918年2月24日に最初に独立を宣言しましたが、第二次世界大戦中に旧ソ連によって占領され、その後1944年から1991年まで旧ソ連の一部となっていました。
エストニアは「歌」で革命を起こした国
この頃、特に「歌」が重要な役割を果たしていたことは、ご存じでしょうか。
エストニア、ラトビア、リトアニアの三つのバルト三国では、旧ソ連の支配に対する反発が高まり、独立を求める運動が活発化していたそうです。
エストニアでも、多くの大規模な集会や抗議活動が行われたそうです。
その中でエストニアの人々は愛国歌や伝統的な歌を歌い続けました。特に1988年には、タリンの歌の祭典広場で大規模な集会が開かれ、数十万人のエストニア人が集まり、愛国歌や伝統的な歌を歌ったそう。
これが「歌の革命」と呼ばれているんだと聞きました。歌は団結と絆を育んで、そして暴力ではない平和的な抵抗の手段だったってことですね。
その後、エストニアは1991年8月20日に再び独立を回復し、正式に主権国家に。まだ再独立後33年しか経っていません。
実際に行ってみて、世界史や音楽が好きな人には、特に訪れてほしいと思いました。
エストニアの首都タリンは、中世の美しい街並みがそのまま残る素敵な場所。
今の国際情勢だからこそ感じることもたくさんありました。
首都タリン旧市街の街並み&かわいい見どころスポット
首都タリンの旧市街は、石畳の道、歴史的な建物、壮大な教会などがたくさんあり、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだような気分になれました。まるで街全体が映画の舞台ような素敵な場所…!
上に載せた写真のヴィル門が王道観光スポットへの入り口。快晴!
本当にかわいいところや歴史を感じられる場所がたくさんあったので、街並みとともにご紹介します。
ラエコヤ広場
中世にタイムスリップ!の気持ちが存分に味わえる、旧市庁舎広場前にあるラエコヤ広場。
今は人々が集うレストランやお店がたくさん並んでいますが、昔は罪人の処刑場として使われていたこともある場所だそう。
観光スポットになっている複数の教会の上についている塔を確認できるので、「あっちの塔はこの教会だからー」という風に自分の方向もなんとなくわかる。
この広場にある昔の薬局も観光スポットになっているのですが、今でも薬に使われるようなものがたくさん展示してありました。
ちょっと恐ろしい気持ちにもなる見た目のものもありました…。
歴史を感じられるトームペア城
トームペア城は、エストニアの歴史と文化を象徴する重要な建築物の一つ。
トームペア城の歴史は非常に古く、13世紀にさかのぼります。
もともとこの地には、エストニアの古代部族が築いた要塞があり、その後デンマーク、ドイツ騎士団、スウェーデンなど、さまざまな勢力によって改築されたそうな。
中世ヨーロッパの要塞建築の典型的な例であり、エストニアの政治的、軍事的な中心地として機能してきました。
旧ソ連だけでなく、いろいろな国に支配され続けた一国の歴史を感じられる場所。
絶対行ってほしい!コフトウッツァ展望台
どんなに時間がなくても、ここだけは行って写真を撮ったほうがいい場所が、この展望台です。
なんと美しい…!!!!!
旧市街の街並みが一望できるスポット。
真ん中あたりに見える聖オラフ教会は、かつては世界で最も高い建物の一つとされ、その尖塔はタリンの旧市街のシンボルになっています。存在感がありますよね。
この場所にきて本当に良かったと思った瞬間だったなぁ。
正直、街を歩いているだけで楽しい
通りの名称を忘れてしまったのですが、階段や壁を見ているだけで楽しいしかわいかったです。
壁にアート作品を飾る人を発見した。
この地面の石畳、実はすごく歩きづらいです…!坂がたくさんあるし。
日本のコンクリートがいかに舗装されているかがわかります。
スニーカーじゃないと絶対に足を痛めること確実。
商人はここを徒歩で、貴族は馬車で歩いていたんだなぁと思うと、感慨深い。
こんなふうに階段が続く通りがいろいろな場所にあります。
こちらは確か貴族の住む丘のほうに続く道だったような。下町に続く道もありました。
この世界情勢だからこそのシーンもありました。
ロシア大使館前。
この日はデモはありませんでしたが、現地に住む方からお話を聞くと、ときどき鎮圧のために警察が出動することもあるそうです。
日本を出ないと、こういうリアルなことはわからないですね。
旅はいろいろなことを知ることができて、教養を深めたりするきっかけになるのが良い。
タリン旧市街で大人気のレストランRestaurant Rataskaevu 16
今回行ったGW中はメーデーが重なってヨーロッパは祝日になるのですが、そのメーデーが功を奏して行きたかったレストランにも行くことができました…!
どのサイトを見ても大人気、Restaurant Rataskaevu 16。
タリン旧市街の中心ラエコヤ広場から徒歩2分、アクセスが抜群です。
通常予約がないと入れないことが多いそうですが、この日は4人だけなら入れるということで、一緒にいた方々と入店!
エストニアといえば、やっぱり黒パンなのかと思った瞬間。
サービスでついてきました(そして店員さんが超絶美人でした。顔が小さい!)。
黒パンは堅いイメージがあったけど、こちらはとても食べやすくておいしかった!
前菜はマッシュルームスープ、メインはチキンフィレでスタンダードなランチ。
日本人の口にもすごく合う料理でした。美味。
旅行中に食べ物が全く合わないと辛い日々になりますが、少なくとも旧市街では問題なかった。
ただ、このお店では予約をしていなかったせいか、出てくるのに40分以上かかりました…
「あと30分以内には出ないといけないんですけど…」と店員さんに伝えて、その後15分経ってやっと出てきました。急いで食べたので、ちょっと残念。
行くときはやっぱり予約したほうがいいですね!
エストニアで日本より便利に感じたこと
日本と大きく違うなと思ったことのひとつが、タッチ決済です。
エストニアって、国政選挙もインターネットでしてしまうデジタル最先端の国なんですよね。
なので、タッチ決済が使えないお店はほとんどありませんでした。
日本だと「使えません」ってシール貼ってるお店がまだまだありますが、自分が行った場所では全部タッチ決済OKで、会計がほんとうに楽でした。現金1円も使わなかった。
Wifiもフリーがいたるところに飛んでいて、わざわざレンタルしなくても閲覧だけなら事足りるようでした。わたしはセキュリティが気になっちゃうので、借りましたが。
言語については、そんなに日本人多く行かないイメージですが、日本語ガイドブックがちゃんとありました。
英語も全然問題なく通じるのと、看板などに書いてあるので不便はゼロ。
日本で観光する外国人は大変だなぁ…と思ってしまいました。
北海道でも観光客が多いので、そういう配慮はもう少しあっても良さげですね。
タリン旧市街は街歩き自体がとっても楽しい旅になる
初ヨーロッパの初北欧の最初にふさわしい場所として、タリンはおすすめです。
ほかにも、大好きなクラフト雑貨のお店など、また行きたい場所がたくさんあります。
北欧の歴史を改めて知りたい方にもおすすめ。すごくおもしろかった。
あと2週間くらいいたかったー。
日本から直行では行けないので、ヘルシンキ経由がスタンダードな行き方にはなりますが、ぜひ行ってみてください☺
次の旅レポは、旧市街から抜けて新市街のほうをご紹介します。