音楽1本で当てて生活!のような夢が、成立しなくなった最近。
音楽の世界でも、メジャーデビューや事務所への所属なしで活動するアーティストはたくさんいますし、楽しみのひとつとして気軽に音楽を始められる環境も整っています。
「音楽活動」と一言にすると幅広いとは思いますが、どんな活動形式であっても「自分の曲を聴いて欲しい!」と思ったら、曲を作る時間や表現する時間・場所が必要です。
この記事では、新卒で入った会社での激務やストレスで倒れたのをきっかけに、全くのゼロからミュージシャン活動を始めたシンガーソングライターのわたしが、会社員をしながら複業という形でミュージシャン活動をするために実際にやった3ステップをご紹介します。
1本に絞ることのリスクは年々高まっているし、何かを選んだら何かを捨てないといけない、というのも正直もうとっくの昔の話に感じます。
最近だと、Penthouseのような東大発会社員バンドのように、両方全力!って方々も出てきていますよね。
【参考記事】会社員と音楽「相乗効果すごい」V6に楽曲提供した東大発社会人バンド(withnews)
(わたしももっとがんばろ…涙)
複業もどんどん増えてきている時代ですし、経済的な安定も得ながら「好き」を貫きたい!という方にはぜひお伝えしたい内容です。
大人になっても夢を持って生きる方が楽しいですしね!
最も重要なのは、続けられる環境を整えること
先に結論からですが…
わたしが思うのは、何かをやりたい!と思ったら、まず環境を整えることが重要だということ。
自分の置かれる環境は、
- 生活する環境
- 働く環境
- 遊ぶ環境
と3つにわけるとわかりやすいですが、そのうち「働く環境」が特に重要です。
大抵の人は、起きている時間の多くを「働く」に使っているのではないでしょうか。
「働く」=「遊ぶ」になることもありますが、100%イコールはなかなか難しい!という方も多いと思います。
むしろ、嫌々がまんして働いている人も多いように感じます。
わたしも新卒で入ったコンサル会社は「ここに入ったのは完全に間違いだったんだな…」と思うくらい激務かつストレスフルに感じていました(そしてある日倒れた)。
「働か”される”」はストレス度がすごく高くて、自分ですすんで「働く」は楽しい、と今は思っていますが。そこに気づけなかったら、今どうなっていたのか…震える。
音楽活動自体はゼロからだったので、わからないことだらけで、とにかく行動する時間とお金とバイタリティ、そして行動するための環境が必要でした。
そのために、わたしは2回ほど転職しています。
転職の話も含め、会社員をしながらミュージシャン活動をするために実際にやったことを、以下で具体的にご紹介します。
ステップ1.激務な環境から抜け出した
新卒でわたしが入ったのはコンサルティング会社だったのですが。
【参考記事】コンサルタントとは?(株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア)
かなり忙しい業界なので、家に帰ると日付が変わっていることも多く、体調も崩しがちな日々がいつも続いていました。
体調不良で倒れたのがきっかけで音楽を始めたわけですが、この激務な環境で音楽続けるってできるの?と思い、「いやこれは無理だな」と感じ、もう少しゆるやかに働ける環境に移りたいと思って、
まずは社内で比較的早く帰れるプロジェクトへ異動
(※コンサルタントは期間のあるプロジェクトに配属されるのが通常)
⇓
1年半くらいその環境で音楽活動を続けてみた
⇓
もっとやる時間が欲しいと感じる
⇓
同業他社へ転職し、職種を転向してホワイト化
といった流れで、徐々に激務度を下げて時間を作れるようにしていきました。
キャリアを積んでいると、そのキャリアが途絶えることでなぜか負けたような気になる人もたくさんいると思うんですが…
わたしは会社でキャリアを積むよりも、自分の道を作ってキャリアを積みたいという気持ちがもとから強かったこともあって、やりたいことを優先した方が良いなと思って転職しました。
転職して働いていた環境では、できるだけ定時に帰り、飲み会はほとんど行かずに音楽漬けの毎日を過ごしていたのですが、
「なんでいつもそんな充実してそうなのー?」と他のコンサルタントの人に言われていました。
過ごし方は空気にも出るみたいですね!
正社員に限らず、契約社員やバイトなど他の雇用形態でも、働く環境がブラックだとあまり時間は取れないと思いますので、激務な方はまずホワイト化することを目指した方が良いと思います。
時間の余白がないと、新しいことも挑戦もできないので。
最近だと、転職と副業を解説する本もたくさん出ていますよ^^
まずはいろんな働き方の下調べからでも良いかも。
ステップ2.副業・複業OKの企業に転職した
ただホワイトな環境でも十分なのですが、例えばこんな状況になったらどうでしょう?
- 自分の曲やグッズが売れてお金が入るようになった
- 楽曲制作の仕事を頼まれるようになった
- 講師業やワークショップなどをやるようになった
こんなとき、せっかくお礼としてお金を頂けるようになったとしても、副業・複業がNGだと隠れてコソコソしたり、あるいは「受け取れません!」と丁重にお断りしたりしなければいけません。
自分の積み重ねてきたことで誰かの役に立てたとしたら、仕事の一つにしてしまっても良いのではないでしょうか。たとえそれが不定期だとしても、純粋に「嬉しい!」と思いませんか?
雇われている中で得るお給料とは全然違う嬉しさがあるなって、自分もすごく感じるところです。
ステップ3.音楽活動を周囲に公表した
実際、「なんかあいつ副業してるらしいぜ!(しかもミュージシャンらしいぜ!やばくね!?)」みたいな噂をする人は、どんな環境でも少なからずいます。
良い意味でも、悪い意味でもです。
ミュージシャンに限らずですが、冒頭で書いた通り、今はいろんな音楽活動の仕方がありますし、働き方もいろいろです。
なので、いっそ働いている環境でミュージシャンであることを公表するのが一番ラクだと思います。
ちなみにわたしの場合は、今は複業OK企業で働いていて、会社の許可も取って音楽活動しているのですが、何のうしろめたさもないってこういう清々しさがあるんだな!と身に染みて感じています。
転職する前は、副業なんてもってのほか!というお堅い環境で働いていたので、ライブ告知一つするにしてもちょっと引け目を感じていました…。
転職後は、ラジオで自分の曲がオンエアされたり、駅前のモニターでMVが流れるときも、後ろめたさは全くありません。
配信ライブやYouTubeを見てくれる社員やSNSをフォローしてくれる社員の方もいます。
身近な方にも静かに応援されるって、嬉しいことですよね。
あとは、音楽の話で年代を超えて会話できるのも、予想していなかったメリット。
「見られたらどうしよう…!?(=ばれたらどうしよう!)」という気持ちを抱えたくない場合は、時間がかかっても副業・複業OK企業に転職しましょう!
そして、堂々と音楽活動を公表しましょう!
会社員しながらでもミュージシャン活動できるメリットを活かそう
音楽活動は人の数だけやり方がある時代なので、何が正解なんて特にないですよね。
周りが勝手に定義しようとしているだけで、実際はいろいろ。
なので、会社員をしているから音楽活動してはいけない、しているのがおかしい、なんてことはないと思います。
時間の使い方の工夫はもちろん必要だけど、むしろ両立することで得られるメリットのほうが大きいはず。
この記事を読んだ方が、会社でも働きながら好きなこともやれるきっかけを作れますように!
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