【対談】複数の仕事で人生を充実!シンガーソングライターのパラレルキャリア編

パラレルキャリア(英語:parallel career)とは、ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』等にて提唱しているこれからの社会での生き方のひとつ。

最近は少しずつ働き方が変わってきており、会社員以外の働き方を選ぶ人も増えています。わたし自身、会社員として企業で働いており、そしてシンガーソングライターとしても活動しています☺

MIMOGYのプロフィールはこちら

ほかにも、国家資格キャリアコンサルタントとして、主に会社員の方のキャリア相談に乗ったり、大学でセミナー登壇をしたりもしています。

人によって時間の差はあれど、一日の多くを「働く」が占める中、みんながみんなその時間を楽しめているわけじゃない。

一方で、楽しさやワクワクが止まらない…!という過ごし方をしている人もいますよね。

パラレルキャリアをしていると、けっこう周りの人たち(特に会社員の人)から、「複数仕事をしていたら遊ぶ時間ないんじゃない?」とか、「そもそもどうやって時間捻出してるの?」と聞かれることが多いです。

わたしも、周りにそういう生活をしている人が正直全然いないので、ほかの人はどう過ごしているのかな…?と思うときがありました。

前にSNSで「パラレルキャリアに興味がある人はいるのかな?」とフォロワーさんなどに聞いたところ、興味はあるけど大変そう…というイメージも多いようでした!

そこで!今回はパラレルキャリアで同じくシンガーソングライターをしている高橋涼子さんに、どんな過ごし方をしているのかインタビューしてみました。

 

【お話を聞いた人:高橋涼子さん】

マルチシンガーソングライター
アーティスト・セルフマネジメントサポート
北海道 安平町観光PR雪だるま大使

Website:https://takahashiryoko.com/

 

音楽活動仲間である盟友シンガーソングライター涼子さんのお話、今回はこのブログでご紹介します。

【こんな人におすすめの記事です】
・ライフワークや複業に興味がある人
・アーティスト活動やクリエイター活動をしていて今後の人生について悩んでいる人

MIMO

涼子さん、本日はよろしくお願いします!

涼子さん

MIMOちゃん、こちらこそよろしくお願いします~!

涼子さんに活動内容について

音楽活動を始めたきっかけ

MIMO:涼子さんは何がきっかけで音楽を始めましたか?

涼子さん:4~5歳くらいからヤマハ音楽教室でピアノとエレクトーンを始め、子供の頃から作曲をしていました。
作文を書くのがとても好きで、おじいちゃんの木(※老木)の四季を通じた物語を書いていて、その内容を曲にしたのが初めてのオリジナルです。春夏秋冬それぞれのバージョンで作っていましたね。

MIMO:老木とか、すでに渋いですね。

涼子さん:そうなの(笑)
そのあと、合唱団、合唱部、ゴスペルなどなど、歌はずっとやっていたけど、大学後半くらいでバンドを始めました。カバー曲とバンドのオリジナル曲を歌っていました。そのオリジナルの歌詞を変えたり、自分の曲を作ったりしていました。

それからバンドが解散して、3ピースでバンドをやったり、ゲストにアルトサックスの方に入ってもらったり、他にもコーラスとパーカッションで大所帯のバンドにも参加したりしていて、とても楽しく勉強になっていました!

その後、「ひとりでできる形でまず完成させてからじゃないと、人ともできない」と思って、すべてのバンド活動を辞めて、弾き語りシンガーソングライター高橋涼子が誕生したんです。
その頃に作った曲「ありがとう」は今でも気に入っていただいています☺

MIMO:てっきり最初からシンガーソングライター一筋なんだと思ってました。
今年で活動13周年ですよね、おめでとうございます!!

涼子さん:ありがとう~!
脱サラ後、音楽を仕事にし始めたのが2011年8月25日からなので、13年経ちました。自分の演奏活動だけでなく、最近は社歌やPRソングの制作などもお仕事として頂いています。

株式会社ハイウェイ・エンジニアリング様 社歌
高橋涼子 作詞作曲|歌唱|動画プロデュース作品
日経社歌コンテスト2024 『チームワーク賞受賞!』

 涼子さんとMIMOGYの出会い

MIMO:涼子さんと初めてお会いしたのは、安平町で毎年8月に開催している「ひまわり音楽祭」でお誘い頂いたときでした。
そのときわたしは音楽活動2年目で、わざわざサイトから連絡くださってびっくりしたのを覚えています。わたし、東京に住んでいましたしね。

涼子さん:そうだよね、でも札幌出身というのがご縁でつながったのが嬉しかったよ。
ひまわり音楽祭は、年々お客様が増えていて、今年も地元「苫小牧民報」さんにも大きく掲載されました。

https://twitter.com/takahashiryoko_/status/1830598167139914007

MIMO:安平町での出会いがなかったら、今のつながりもないなぁとしみじみしてしまいます。
ライブで共演したりもしましたよね。その節はありがとうございました!

涼子さんと二人でわたしの楽曲「心のバリア」などを歌ったこともあります

涼子さん:こちらこそありがとうございました!
今年は、11/3(日)のMIMOちゃん10周年東京ワンマンライブで物販サポートも務めます。
アーティストサポートのお仕事ご依頼ありがとう。

アーティストサポート業をしようと思ったきっかけ

MIMO:いえいえ!
ちなみに、涼子さんが自分のアーティスト活動以外に、アーティストのサポートをお仕事にしようと思ったきっかけは、何かありますか?

涼子さん:ちょうどコロナ禍に入ったときに、音楽活動も中止になってしまったので、一回立ち止まったタイミングで出稼ぎに行っていたんです。

MIMO:出稼ぎ…!?

涼子さん:わたし、音楽はもちろん好きなんだけど、世の中にどういう仕事があって、どういう仕組みになっているのかを知るのが好きで。
1年目は英会話スクールの幼児向け英語の先生をしていて、保育園に行って子供に英語を教えたりしていました。「先生これ見て!」って葉っぱを持ってくる男の子がいたりして、純粋無垢な感性に感動する日々を過ごしました…!
2年目はコーヒーチェーンでバリスタ、3年目はスマホの契約スタッフをしていました。

MIMO:めちゃくちゃ社会勉強じゃないですか…。
すごいですね。いろいろ武器が身につきますね。
アーティストでも、そうやって他の仕事に飛び込める姿勢があると、ほかの世界を知れるので、仕事の選択肢が増えたりするので良い面がありますね。
キャリアコンサルティングのご相談を受けていると、会社員の方は何かしら選択肢があるけど、そうじゃない場合は最初の選択肢を作るところから差が出てしまうことがあるので。


涼子さん:そうですね。
特に自分の場合は、いろいろなことを知って研究するのが好きなんです。
いろいろ仕事をする中で、体制が整っている企業だと、決まったお給料をいただけて有給休暇が取得できたり、研修制度もあったりするので不安がなく働ける。そんなことを再確認しました。
これがインディーズの音楽アーティストの仕事だったら、保障も固定給もなく、経済的に予定を立てて見越せないことが多いなって。インディーズアーティストにあてはめたときに、どう改善できるだろう?と思ったのが、アーティストサポートを考え始めたきっかけです。
実際、音楽アーティストは音楽を作ったり演奏するのが得意なのに、しっかり仕事にしようとすると事務方の仕事がすごく多い。8割ぐらいが事務方の仕事になることだってあるし。

 

MIMO:めっちゃわかります…。
SNS更新したり、動画作ったり、フライヤー画像デザインしたりイベント告知したり、ってそれだけで毎日かなり時間使いますもんね…。
練習時間や制作時間は一体どこへ!?となりがち。
個人で何か商品やサービスを作って外に出そうとする人は、アーティストに限らず同じ悩みが出てくるような気もしますが。

 

涼子さん:身近に困っているアーティストさんの支援をまずしてみて、いろんな人と議論しながら協力し合えるきっかけをつくりたいなと思ったの。
「アーティストセルフマネジメントサポート」として、自分でしっかりやりたい人向けの支援を考えています。
音楽一本に絞っているか、MIMOちゃんみたいにパラレルキャリアでやっているかは関係なく、仕事として音楽をやりたい、という人を支援する仕事にしていきたいなと。

人生残りの時間、アーティストの役に立ちながら試行錯誤して、アーティスト活動を仕事にしていけるノウハウを発信し、改善を重ね続けたいです。
そうして、知見がたまったらブログなどにまとめて、情報として後世に残していく。この活動を続けていけば、いつかはインディーズアーティストのファンのみなさま、お仕事を依頼してくださるみなさま、アーティスト自身、それぞれが高め合っていける構造を作っていけるかもしれないと思っています。

 

MIMO:新しい風を吹かせる役割を自ら担おうとしているわけですね…!
人頼みじゃなくて、それぞれ自立しつつ支え合える関係の輪が広まったら良いですよね。

複数の仕事やライフワークを充実させる時間の使い方

MIMO:ここからは、涼子さんの時間の使い方についてお聞きしますね。
やることがたくさんあると思うのですが、だいたい1日どういう時間の使い方をしていますか。

涼子さん:正直、自分のことになるとうまくできないことが多いんだけど…
時間内で常に選択しないといけないことや、優先順位があること、トラブルがあることなどさまざま起きるじゃないですか。なので、自分の場合はフォーマットを作って管理しています。

涼子さんのタイムスケジュール表ひな形!

MIMO:睡眠8時間良いですね、わたしも7~8時間は寝たいなー。
一日どのくらいのタスクをこなすんですか?

涼子さん:一日に行うことを上限10個までにしていて、本日のToDoリストに作業時間を書き出して充ててます。

涼子さんが使っているToDoリスト

MIMO:デザインがかわいいですね。
わたしはメモパッドかGoogleスプレッドシートかなぁ。ToDo管理は仕事の基本ですね。
ToDo終わって消しても、結局やること増えていくんですけどね…

 

涼子さん:うんうん。
きっちりやるのが目的というより、1日の時間、睡眠時間など時間の算出ができたので、進め方を研究してできるようになったのが、わたしの場合は良かったですよ。
悶々悩んだりする時間がなくなって、音楽をやる時間が取れたり、寝てコンディションを整えることもできる。

MIMO:それはわかります。
暇だと無駄に悩み始めるし、結局世の中、自分でコントロールできることなんて限られてますから。限られた人生を楽しく過ごせる工夫が大切ですね。

複数の仕事を持つことで得られること

MIMO:わたしは複数仕事をする中で、いろいろな価値観に触れたりさまざまな人と出会ったり、仕事の幅が広がったり、仕事同士がリンクしたり…と、プラスになったことがたくさんあるんですが。
涼子さんは複数の仕事を持つことで得られたことはありますか?

涼子さん:ほかの仕事をしてみて、自分のいる世界以外の仕組みがわかったのがとてもよかったです。
確かに他と比べると、アーティスト業はやっぱり大変なことが多いんだなとは思いました。ただ、結局はその仕事に取り組んでいる人や、運営している人によって左右されている側面もたくさんあると知ることができました。
タイムカードを切ったあとも働くことを強要する会社もあるなど、待遇は業界や企業の経営者によって異なることを身をもって知りました。
逆に、ホワイトな企業では、給与や社会保障、など仕組みがしっかりしていて、自分も成長できて企業も成長できるとわかったので、それをインディーズ業界に落とし込めるか考えたいなと思います。

今後の目標 

MIMO:今までのお話を聞いて、涼子さんは前例を気にしないで新しい道を作るのに長けているんだなと感じました!今後の目標は何かありますか?

涼子さん:目標は2つあります。
ひとつは、アーティストが安心して相談できる場所を作ることです。活動のマネジメント相談や、アーティスト特有の心の問題・体調面についても、寄り添って支援してくれる人がいたら良いのにと自分自身がずっと困っていました。その一歩として始めたサービスです。
もうひとつは、アーティスト稼業を月収で安定させたり、アーティストにもボーナスがあったり、休暇があったりするような仕組みを作ることです。 まずは安心して相談してもらえたら嬉しいです。ゆくゆくはサポート業で一緒に働いてくれる仲間や、知識・経験のある諸先輩方にも出会えたら良いなと思っています。

MIMO:わたしも自分の活動ポリシーが「働くオトナの心に、優しさと少しの勇気を」なので、アーティストとしてもキャリアコンサルタントしても、涼子さんの活動に協力できることがあればどんどんさせてくださいね。
今後もお互い頑張っていきましょう、本日はありがとうございました!

 

 

 

高橋涼子さんは、わたしの10周年ワンマンライブで物販サポートとして参加してくれます!
涼子さんにもぜひ会いに来てくださいね☺

MIMOGY 10th anniversary ONEMAN LIVE
~眩しい場所の先へ

日程:2024年11月3日(日)
時間:開場 18:00 開演 19:00

場所:六本木クラップス(ウェブサイト

座席:全席自由4,000円+1drink別

(出演)
MIMOGY(Vo)
武内保憲(Pf)
Taka(Dr)
外山タロウ(Bass)




シェアありがとうございます!
ABOUT US
MIMOGY
働くオトナの心に寄り添うシンガーソングライターMIMOGY-ミモギィ-。 大学卒業後就職と共に上京するも、会社員生活の中での激務やストレスでベッドから起き上がれなくなったのをきっかけに音楽の世界へ。 働き世代の実話から書き下ろす歌詞と芯のある歌声が特徴。 人生遊びきる楽しいオトナが増えたら良いなとブログも更新中。